義経千本桜

とても有名な歌舞伎ですが、テレビでもみたことがなく、今回ちょっと勉強したのですが、そういえばそういう物語きいたことあったな、と。既視感があるということはきっとどこかで見たのか、大学でとっていた古典芸能の授業で教わったのか。わたしですらどこかで聞き覚えていたのですから、超有名な出し物ですね。

物語は簡単にいえば、親を鼓にされた子キツネが、親に逢いたさに人間に化け、不憫に思った義経がキツネにその鼓を与える、というようなちょっとほろりとさせられる話。親キツネが鼓にされるのも、それについていく子キツネも可哀想だし、なんだか胸に迫ります。

というか、とにかく猿之助の芝居が素晴らしかった。猿之助の素晴らしさはすでに去年の夏に経験済みでしたが、今回もまた素晴らしかった。鼓をいただけるとわかったときのキツネの顔。あんまりかわいいので、ずっとそれを真似して夫に呆れられました。喜びの舞がかわいいやら、素晴らしいやら。いま乗りに乗ってる役者じゃないでしょうか。なんだかんだいって、身体を使った芝居というのは面白いです。宙づりもよかった。最後にぱーっと花びらを撒くのですが、それはキツネの喜びを表現したのでしょうね。

なんにしろ、歌舞伎は生が一番。役者の息づかいと共に芝居に入り込む。これが至福です。まだ歌舞伎未体験の方は義経千本桜あたりで初体験なさると、とりこなること請け合いです。