実践小説教室

わたしの師匠、根本昌夫先生が「実践小説教室」という新書を出版致しました。根本先生はよしもとばななさん、小川洋子さん、角田光代さん、藤野千夜さんを輩出した海燕というかつてあった文芸誌の編集長をなさっていた経歴を持つ名編集者です。

その講義は神懸かり、といってもいいと思いますが、直感に導かれるような解釈、アドバイス、指摘が名物でして、先生も自らを巫女みたいなもんだ、とおっしゃられる。そこでわたしもしごかれ、先生の毒舌にも負けず、やっとこデビューできたというわけです。

このご本では、講義では時間の関係もあるのか、なかなか言及できないことまで丁寧に執筆されており、作品をどうみせたら効果的か? というような編集者としての指摘が書かれており、また多くの作家を輩出してきた先生ならではの、作家の資質とでもいうようなことも書かれており、非常に興味深く読ませていただきました。と同時に先生は本当はここまで丁寧に生徒をみていたのだな、とありがたくも思いました。

小説をこれから書こうという方にも、ちょっとスランプという方にもお薦めです。なんらかのインスピレーションを得ることができると思います。実際に先生は講座をもってらっしゃるので、講座を受けてみることも可能ということがなんとも贅沢です。先生の小説に対する真摯な情熱を是非感じてください。