ブレードランナー2049

ブレードランナー、観てまいりました。それはそれは楽しみにして公開を指折待っておりました。前にみたのは、まだ大学生の時分で、当時からファンだったハリソンフォードが主演だからという理由で足を運びましたが、観てみたらすごい映画で、なぜに映画館がガラガラなのかと非常に疑問に感じたくらい。そうそう、最初のロードショーのときはあまり人気がなかったんですよね。それが徐々に人気がでて、カルト的な映画になりましたね。それはもっともなことです。映像がなにより素晴らしい。レプリカントが悲しい。詩情になかされる。ディストピア的な世界観に子供だったわたしはすっかりやられました。

今回もハリソンフォードが出演ということで、さてどういう映画になっているだろうかと楽しみにしていましたが、結論、違う映画ですね。監督も違うのだし、当たり前といえば当たり前なのですが、なんともいえない気持ちになりました。美術は前作を踏襲していてそれは素晴らしかった。レプリカントの記憶を作っているファクトリーとか、監督の趣味でしょうけれど詩情もありましたし、かつて繁栄していた物悲しさが随所にでていて、それもよかった。ハリソンフォードも、あのデッカードがおじいちゃんになったらこうなるだろうなというように演じていて、不自然さはなかった。全体によくできていることは確かです。これだけで十分見ごたえのある映画になっています。

しかし、この映画でわたしはいまひとつ入り込めなかった。レプリカントにあまりに感情移入しすぎているな、というのが理由のひとつ。もちろんかわいそうなレプリカントなのですから、前作を踏襲しようと思えば、この展開はさけられないとは思うのですが、前作はかわいそなレプリカントからすこし離れているところから描いていたせいで、余計にレプリカントに感情移入できた面がありました。レプリカントたちを主役に据えない方がよかったのではなかったのか、という気がしてますが、この映画賛否両論のようですね。あとすこし上映時間が長すぎたというのも感じました。

物語というのは本当に不思議なものだなと思います。匙加減ひとつで、おなじ素材でもまったく違うものになる。どこを立たせてどこを流すか、いくら映像が素晴らしくても脚本がダメな映画はダメなんだなと思いました。バランスですね。いや、この作品はダメではありません!それは断言しておきます!

非常に勝手に星の数★★★★☆